さよならを言うとき
最近になって私は、自分は、ずっと続いていたニュイストという物語の中に途中参加したに過ぎなかったんだな、と感じた。リアタイでは無いにせよ、勿論プデュは視聴していて、プロデュース101というもの自体が、厳しさの中で生きる練習生たちのシンデレラストーリー的な側面があったのと、シーズン2においてニュイがその大きな部分を担っていたことから、勝手に5人を知っているつもりでいたけれど、でも全然そうじゃなかったんだな、と。当時から「頑張って欲しい」「報われて欲しい」とは思っていたけれど、でも、それって「好き」とか「推したい」とはやっぱり違うから。
言うならば、そんな私がニュイを「直視」したのは去年の秋頃、ワナワンの最後のカムバの時くらいに見たLove Paintの映像を見たときで
ワナワン以前、プデュ以前から、私が知らなかっただけで、5人で完璧に完成された世界が、そこに既に存在していたのだという事実を初めて知って
視界が一気に開けたみたいな感動と、心がきゅっと苦しくなる切なさがあった。
ニュイの世界観の基盤とも言える「女王の騎士」は3部作構成だけれど、完結しないまま5人はプデュに出ることになった訳で。
消えた女王を探す中、突然、物語からいなくなってしまった1人の騎士の帰りを、ずっとずっと待っていた人がいたんだなって.....
ワナワンを応援していた私は、その時間を知らない分やっぱりどうしてもその視点にはなりきることはできない。でも、過去に私は、ラスコンのときのブログで「あの一瞬だけ、ミニョンが永遠にワナワンだったらいいのに、と思った」
と書いていて
そのときは本当にそう思って泣いたけれど、今思えば、あのときミニョンは私たちが悲しみに沈むことを先に悟っていて、それでも目を背けず真っ直ぐに思いを伝えてくれたのだから、本当に精一杯の愛情だったのだと思う。今ではそれが凄く有り難いし、幸せだったなぁ......って感じている。
何より、ニュイの歌を歌うミニョン、ニュイの曲を踊るミニョンを見て、
「もういないんだな」とワナワンのミニョンさんにそっとさよならをした代わりに、ニュイストのミニョンと出会うことができたから.......
こんな、若干悲しい話を書いてきたけれど、でも人間ずっと悲しいわけじゃないんだなぁと、今ニュイを推していて毎日ウハウハの私は思います(笑)
ニュイちゃんたちの繊細さと切なさと、表現力の豊かさ、そして圧倒的天然の多さなどで、心が満たされていく..................
..........ぬぉおおお色んな人を沼入りさせたくてたまらない!!!!!
今でも涙腺が緩むことはあるけれど、ワナワンが残してくれたものって、思い出だけじゃなかったのかもしれない、春風が吹くとはこういうことなのかもしれないな.....なんて思ったり。