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お暇中のあれこれ

2019総括

2ヶ月ぶりの更新です。月一更新を目指していたのに初めての放置です。本当は推したちのカムバも記事にしたかったんだけれど、常に「何か」が起こっていて気持ちがついていかず、気がついたら総括の季節に.....(総括の季節とは)

 

今年の総括メモ📝

 今年、自分が一旦プデュというジャンルから離れてみて、オタ活が夢じゃなくて、どんどん現実的なものになってきたなーと感じる。

 プデュって、なんて言うか、ストーリーとして出来過ぎていた気もする。平凡な少年少女が101人の中の「選ばれし戦士」となって、デビュー曲は大ヒット、曲を出せば1位、たくさんの賞を頂いて、そして最後は綺麗に散る....

ワナを追った日々を思い返すと、その存在自体がドラマで、その歩んだ道も映画や小説みたいな展開だったな、と改めて思う。

 だから、今普通に事務所から出ている永続的(だと思われる)である色んなグループを追っていると、「あ〜、これが現実だよな〜...」と思う。悪い意味だけじゃなくて、良い意味でも。

音楽番組の一位発表のときの切実感とか、どんなに良い曲・良いパフォーマンスでも結局グローバルファンがいる方が評価される悔しさとか、公式SNSのフォロワーが、カムバのたびに、本当に本当にミリ単位で伸びていく様とか、そういうことの度に、そうだよね〜〜人生こうやって一進一退、一喜一憂するよね〜〜と思う。大きさに関わらず、山もあれば谷もあるよね〜〜って。

ワナを応援していたときみたいな、全身から溢れ出るように熱狂していく感じは無いけど、確実に日々を彩って、現実的に力になってるな、と思う。別にワナにこういう要素がなかったわけじゃ無いけど、今の方がより不安定で、予測不可能だなーと。事実は小説より奇なり、的な?(ちょっと違う)

 

 

と、ここまでがオタ活全体の総括です。

ここからは

今年聴いたKpopの中で特に印象に残った5曲

ワナ解散を機に色んな曲を聴くようになったのは、いい変化と言ってもいいかなと思います。その中でも、特に、個人的に今年思い入れがある曲を選びました〜

 

  • TWICE "Feel Special"

 

 これを選ばずしてどれを....!?ってくらい、今年良かったカムバック。

Kpop新参の私は、オタクになったのはワナワンが初めてだけれど、その前からKpopシーンは一応チェックしていて(大手グルだけ)、彼女たちのことはCheer up期に知りました。だから、トワイスも遂にガンガン売る路線じゃなくて、長くやっていく方向にシフトしたのかなーと思うと、時の流れを感じる....

FancyもFeel Specialも、偏見かもしれないけどあんまり男性一般からうける感じでは無さそうだし。(でもファン受けは良かったぽくて安心)

 ナヨンが、今まで自分たちの歌に共感したことが無いと言っていたけれど、今回の曲ではちゃんとメンバーの気持ちが盛り込まれていると聴いて、何故か自分のことのように嬉しかった。基本的にKpopアイドル全般、会社からそんなに大事にされている感じしないけど、特にヨジャドルはナムジャに比べて賞味期限短いとか言われたりするから、トワイスがこういう「特別な曲」で活動できて良かったなと思う。

本人たちの思いが歌詞になっていることを "感情の消費" と言う人がいるのなら、それは否定しない。でも、感情を芸術に昇華するという、アーティストとしては普通なことをできる/させてもらえるアイドル(しかもタイトル曲で)ってそう多くは無いんじゃないかな、と思う。自己プロデュースアイドルでさえも。

だから私はシンプルに良いな〜と思ったし、ファンでもないのに、今年特別だなと感じたカムバックでした。

 

  • AB6IX "Breathe"

 

 

  • NU'EST "Love me"

 

それ風のアレンジをしておけば、キャッチーな曲が作れてしまうようなこの時代、音がスカスカのEDMとか、ニュアンスで作った曲も溢れている。(何とは言わない)

でも、これらは、雑さの無い緻密なサウンドに、音の密度、重量感がイヤホンを通してダイレクトに感じられて、音楽に対するこだわりが感じられる楽曲だな〜と思う。(今年は、こういう自己プロデュースアイドルが最近増えてきたなー、と感じる一年でもありました。)

 

そしてこの二つの歌、歌詞を比較するとめちゃくちゃ面白い。

 

まずはBreatheの方から。

何だか今日は自由でいたい夜

この音楽に身を任せて感じたい

霞んだ空の下

酸素呼吸器のような正解を作りたい

(中略)

I wanna breathe, just set me free

僕を呼吸させるRhythm and Beat

今からでも遅くはないから

Just jump in and take my hands and leave

君と共に過ごすこの瞬間が 僕にとってはBlue ocean

夕日を見ながら楽しむ Good good times

With you 君と一緒なら僕はどこでもいい

ぼやけた空気の中へとParadise 

デフィは青春真っ只中の年齢であるにも関わらず、この歌って、青春を過ぎた人が「あのときは良かったなー」って思い返すみたいな達観した視点が見えるんですよね。もっとも、それは彼がアイドルだから、学校に普通に通って友達とゆっくりお弁当を食べて、放課後は寄り道して、みたいな普通の青春時代を過ごせなかったからこそなのかもしれないですが。

 

そして、ヨンミン作詞パートになると、青春への幻想を描いたデフィに比てよりリアルな悩みが書かれていてるのがなるほど、という感じ。

俺の目の前を遮る霧がかった空は

俺のように孤独なのか

独りで立っているのも疲れて息が上がる

必要なんだ君の長い呼吸が

誰でも感じたことのあるような気分

解消したいときは信じてリズムに乗って

頭を上下にUp and down

And up and down

 

 

さて。同じ「日常からの逃避行」を描いているのに全く趣が違うのが

NU'EST の "Love me"

もっと僕の近くに 今 On my mind

がらんとした街には僕らだけ

君と踊りたい

今のように勇気を出せばいい

僕の手を掴んで 君を見せて

今とは違う君を知りたいのなら

Love, love, love me 

Love me, love me, love me

Love, love, love me   (×2)

完璧になる前の僕たちは一番危うい

止めないで 君と僕ならMake it right

 

「今とは違う君を知りたいのなら、僕を愛して」って.....

自分でも知らなかった自分に出会えることって.....それって愛の本質じゃん.....

「一番危うい」という歌詞から、少し間違えれば壊れてしまう関係性、あと少しで恋人同士の二人を思い浮かべたんですけれど、

「今日は奇跡が起こるかもしれない」と思って賭けに出て、最後の一押しの言葉がこれとは.....

 

分かってるじゃんNU'EST.....

 

「夕日」の出る時間帯のBreatheに対し、これはがらんと静かな夜の街に場面が設定されているのも「大人の恋」という感じがして良い.....

 

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(The 青春なAB6IX)

 

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(怖がらないでおいで、な感じのミニョン。) 

 

そして、これは特にNU'ESTに感じたことだけれど、純粋に良いもの提供してくれてありがとう〜〜と感じた。

意味深なトレーラーからのまさかのLove meで、正直「やられた!」と思った。まぁ何かおかしいとは思っていたんですよ、カムバに向けて髪染めてるはずなのにトレイラーは前の髪型だし、不穏な映像には余りにも不似合いなレトロポップだし.....

 

ニュイのストーリー性のある凝ったMVも大好きだったけれど、騎士という役柄から脱皮して、物語の外の「現実」に出てきた彼らのありのままの姿のことも好きだと実感できて、ちょっと安心した。背景の物語だけじゃなくて、私ちゃんとニュイストのこと好きだ〜と思って(笑)

 

最近こういう、純粋に良いなと思える曲が減ってる気がしたから、カムバ期間が本当に本当に幸せで、幸せで仕方なかったです。普通に良いのがなんだかんだ一番難しいし一番いいなと思ったカムバでした。

 

  • f(x) "4 Walls"

 

 

私この曲今年に限らず毎年めちゃめちゃ聴いてるんですけれど

改めて、4 Wallsの世界観、そしてこれを表現できるf(x)ってすごかったなーと。

 

この曲の歌詞の、"Love is 4 Walls 貴方を映す鏡" っていう歌詞が私は大好きで。

直訳すると、「愛は四つの壁」ということになるけれど、四つの壁ということは完全に囲まれているということ、囚われているということ。

そしてその壁が鏡だとするのなら。そこに映っているのは自分自身のはずなのに、それが見えない。その代わりに、そこは貴方の姿で満たされている。

 

.........ここまでを、あのシンプルなフレーズで表現したことがもう凄いなって。

新しい扉を開けば開くほどその「囲われた空間」が続いていて、それが迷路みたい。相手の新しい一面を知れば知るほど新しい空間が開ていくみたいな.....

 

そして、この世界観を拡張して、深みを与えているのは間違いなく彼女たちのあの物憂げなトーンの歌声だし

あの、独特な振り付けをこなせるのもやっぱりf(x)しかいないなって.....

 

因みに有名な話かもしれませんが、この曲は洋楽アーティストのデモの段階では "Friend zone" (こっちは相手に気があるのに、向こうからは「いいお友達でいましょう♪」と一歩距離を置かれている感じ)の歌でした。

 

 

これが巡り巡ってえぷの歌になって、閉鎖的な空間から、どんどん開ていく「扉」の歌へと変わっていったことも感慨深いな.....と。

 

最後に....... 

Kpopアイドルの世界って、私たちの普通の生活の何十倍もの速度で進んでいるような気がしません?こっちがやっと一歩進んだと思えば向こうはその二歩も三歩も先にいて、決して追いつけない、みたいな。

そんな変化の速い世界だから、当然、これから何が起こるのかなんて予想すら出来ないし確実なことは何も無いけれど、それでも、来年は幸せな年になってくれるんじゃないかと期待している自分がいる。人生、絶対悲しいこともあるけれど楽しいことも絶対いつかあるからさ.......(振り出しに戻る)

 

でも、これまでもこれからも、願うことはただ一つ.....

 

末永く幸せなアイドルでいてください!

 

〜完〜